夜明けの花に愛を誓う　（3）

【大聖者の身でありながら禁を破ることをお赦し下さい…】セツの体は病によって蝕まれたのではなく、兄・サラクを守るために得た力の代償であった。ユイラを奪おうとした義父の暴挙によりセツを救うこともできず、あまつさえ失うことになったふたりは、心に深い傷を負ったまま故郷を後にする。聖都へ送り届ける約束のため悲しみを押し殺すサラクに、なにかできればと思案するユイラだったが…。心優しき褐色の青年×白く清らかな大聖者のロマンティックファンタジー、第3話！