■チャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin 一八〇九─一八八二
イギリスの自然科学者・地質学者・生物学者。大学で医学、キリスト教神学を学ぶなか自然史への興味を育む。ビーグル号での5年にわたる航海の経験で著名な地理学者となる一方、航海記によって人気作家にもなる。この航海で集めた野生動物と化石の地理的分布が、彼を種の変化の調査へと導き、自然選択説を思いつかせた。それを元に全ての生物種は共通の祖先から長い時間をかけて進化したことを明らかにし、種の形成理論を構築した。この進化理論は科学界と一般大衆に受け入れられ、修正を施されながら生物多様性に一貫した理論的説明を与え、現代生物学の基盤となっている。この進化論提唱の功績から生物学者とみられがちだが、本人は一貫として地質学者を名乗っていたという。また、現代の学会でも地質学者であるという認識で確立している。二〇〇二年BBCが行った「100名の最も偉大な英国人」投票で第四位となった。