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アナザー1964 パラリンピック序章

アナザー1964 パラリンピック序章

通常価格
1,683
著者
稲泉連
出版社
小学館
シリーズ
アナザー1964 パラリンピック序章
ジャンル
スポーツノンフィクション/体験談エッセイ/紀行社会/政治
配信開始日
2025年11月10日
作品形式
一般書籍
ページ数
304

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作品内容

あの日の主役は僕らだった!

五輪とともにパラリンピックが開かれることになったのは約1年前。傷痍軍人や障害者ら53人は突如「選手」として大会を目指すことになった――。

ある出場者はこう回想する。
「当時の日本は、やって来た外国人から『日本に障害者はいないのか』と聞かれていたような時代。息子も娘も出るのを嫌がって、家族も出すのを嫌がって、みんな家の中に引っ込んでいたんだから」
障害者スポーツという概念は存在しない。彼らは、人前に自らの姿を晒すことさえ、抵抗があった。だが、いざ大会が幕明けすると――。
「競技場へ行って思ったのは、この大会は我々が主役なんだということでした。お客さんたちも僕らを主人公として見てくれていたと確かに感じる雰囲気があったんだ」

物怖じする出場者らを励ましながら大会に送り出した異端の医師・中村裕(「太陽の家」創設者)。会場で外国人選手をエスコートした“元祖ボランティア”語学奉仕団。その結成に深く関わり、その後も障害者スポーツをサポートした美智子妃・・・出場選手たちのインタビューに加え、大会を支えた人々の奮闘も描く。

列島が五輪に熱狂した1964年に繰り広げられていた、もう一つの物語。

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