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小説 品川心中

小説 品川心中

通常価格
1,430
著者
坂井希久子柳家喬太郎(監)
出版社
二見書房
シリーズ
小説 品川心中
ジャンル
歴史/時代物文芸芸術/美術一般
配信開始日
2025年9月5日
作品形式
ノベル
ページ数
272

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作品内容

したたか、しなやか、しながわ

人の心にも、闇と海。――柳家喬太郎

客はつかの間の夢に金を払うんだ。女郎の本音なんざ知りたくもなかろうさ
元最上位の遊女・お染。寄る年波には勝てず、馴染みの客たちも離れてしまい、いまや衣を新調するための金にも困るようなありさま。元来の勝気な性格もあって、ひと思いに死んでしまおうかと思うが、金に困ってひとり死んだと言われることはあまりにりも悔しく、ならは、心中をしようと考える。独り身で大食らい、ぬけている金蔵を相手に選び、手練手管で、ついに心中の約束を取りつけるのだが――

現在の高座では、お染が金蔵を川に突き落とす場面、金蔵が助かって世話をしてもらっていた親方の元に幽霊のように姿で現れる「上」までしかかからないことが多いが、本作では金蔵が親方たちの力を借りてお染に仕返しをする「下」までをお染を中心にした物語に再構成した意欲作。

妓楼に生きる女の矜持と哀しみ、「小説 古典落語」シリーズ完結!

松浦シオリ・装画

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